魔法の王国コインランド 第四周 その10 王子たちの時短ワザって?(1)
- 麻呂明弘
- 2021年8月30日
- 読了時間: 2分

「それはボクがちょっと説明した方がいいかも」
「そうだね。ヨッカ王子お願い」
バケツ君は、相変わらずヒマそうな王子に話を譲った。
「この時期って、大物が多いでしょ。でもボクたちも半分くらいならできるわけ」
「そうそう。半分ずつなら、時間も短くなるじゃんじゃん」
同じくヒマそうにしているムイカ王子もつづく。
「ミ、ミ~、ミ~?(えっと、同じ量を半分にして、時間を短くするってこと?)」
「そうだね。ま、あとは勇者様が来てからかな」
バケツ君が見ている先に、勇者がワゴンさんの後をトボトボ歩いてくる姿が見えた。
「ミ~(ホントに戻ってきた~)」
「まあね。で、この話を勇者様にしてあげないと。ミッカ王子」
バケツ君は、両隣りが頑張っているミッカ王子にも話を振っている。割と気配り屋さんね。
「はいはい。勇者様~こっち、こっち。ワゴンさんはフツカの前にちょっと止まっててね」
「ヘイ、王子様。ガッテン、ガッテン」
なんだか、どこかで聞いたような掛け声で、ワゴンさんは、動いているフツカ王子の前で止まった。
「え~っと、王子様。いったい…」
「国王陛下も、王妃様も、どちらも他の人が…でしょ」
バケツ君は、王子様のかわりに勇者に話しかけた。
「そっか、バケツ君と賢者様はここに。もしかして、知ってて…。もう、教えてくださいよ~。そうそう。国王陛下は他の方のを、王妃様はマシロさんのを…」
「この時期のあるあるだからね」
「そう、じゃんじゃん」
「ということで、勇者様に提案です」
ヨッカ王子、ムイカ王子、ミッカ王子の連続攻撃?

























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