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魔法の王国コインランド 第四周 その10 王子たちの時短ワザって?(1)


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「それはボクがちょっと説明した方がいいかも」

「そうだね。ヨッカ王子お願い」

 バケツ君は、相変わらずヒマそうな王子に話を譲った。

「この時期って、大物が多いでしょ。でもボクたちも半分くらいならできるわけ」

「そうそう。半分ずつなら、時間も短くなるじゃんじゃん」

 同じくヒマそうにしているムイカ王子もつづく。

「ミ、ミ~、ミ~?(えっと、同じ量を半分にして、時間を短くするってこと?)」

「そうだね。ま、あとは勇者様が来てからかな」

 バケツ君が見ている先に、勇者がワゴンさんの後をトボトボ歩いてくる姿が見えた。

「ミ~(ホントに戻ってきた~)」

「まあね。で、この話を勇者様にしてあげないと。ミッカ王子」

 バケツ君は、両隣りが頑張っているミッカ王子にも話を振っている。割と気配り屋さんね。


「はいはい。勇者様~こっち、こっち。ワゴンさんはフツカの前にちょっと止まっててね」

「ヘイ、王子様。ガッテン、ガッテン」

 なんだか、どこかで聞いたような掛け声で、ワゴンさんは、動いているフツカ王子の前で止まった。

「え~っと、王子様。いったい…」

「国王陛下も、王妃様も、どちらも他の人が…でしょ」

 バケツ君は、王子様のかわりに勇者に話しかけた。

「そっか、バケツ君と賢者様はここに。もしかして、知ってて…。もう、教えてくださいよ~。そうそう。国王陛下は他の方のを、王妃様はマシロさんのを…」

「この時期のあるあるだからね」

「そう、じゃんじゃん」

「ということで、勇者様に提案です」

 ヨッカ王子、ムイカ王子、ミッカ王子の連続攻撃?

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