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魔法の王国コインランド 第四周 その16 そうだったのか(!!!!!)


「とにかく一度終わる度に、記憶の中身を確認させてもらって、次の段取りを王国の方々と相談していたの」

ということは、寝ている間に記憶を見られていた。う~ん、これまたこっぱずかしい。

それにしても、その間、王国の中ではああでもない、こうでもないと、ワタシのため、スゴイことになっていたわけか…。


「ミ~(じゃあやっぱり、わざと眠るように)」

「ごめんね~タスカル君、というかマリさん。ちょっとHOTさんの飲み物に一服…」

「ミ、ミ、ミ~、ミ~~(はいはい。だいたい、そんなところじゃないかと、最後の方は分かってましたけどね)」

「テンチョーさんには、とにかくいろんなことをお願いしていて」

「ミ、ミ~?(てゆーか、あなたって誰?)」

 抱えられたまま、少し首を回し訊いてみた。テンチョーっていうから、もしかして…。

「まぁまぁ、そうでしたね。でも、コインランドに行ってみて、何かおかしなことなかった?」

「ミ~…(全部おかしいことばかりで…)」

「そう、例えばコインの話。国王陛下たちに入っていくコインもあれば、リョーさんはどんどんコインを出している。もしかしてコインを食べたり、コインを生んだりしてると思った?」

「それに、いつ行ってもキレイになっているってこともあったでしょ」

「ミ、ミ~。ミ~~、ミ~(な、なるほど~。確かに、国王陛下たちだけで、どうやってうまくまわってるのか、ちょっと不思議でした)」

 マシロさんたちに言われ、いろいろと疑問だったことを思い出してきた。確かに、魔法使いの方々や、ちょろちょろする妖精たちだけでは、まわらない感じ。


「テンチョーさんは、コインを回収してリョーさんに補充したり、乾燥するときに出たホコリや王国内の汚れなどを掃除したり、王国がうまくまわるように管理されているんですよ」

「ミ、ミ~(な、なんと~)」

 言われてみれば、そういうことか。テンチョーは、コインランドリーなら店長…って。まんまじゃん。

 外で何してるのかって思ってたけど、そういうことなら。

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