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魔法の王国コインランド 第四周 その16 そうだったのか(!!!)


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「マリさん。それは気を悪くして当然ね。なんでアライグマで、ミーしか言えないような姿なのか。そもそもそれだから。マリさんほんとにごめんなさい。母もみなさんのためにしたことなので。お話をお聞きください」

「ミー、ミー(分かりました。お願いします)」

 マシロおかあさんが、すかさずフォロー。もちろん、なんでこうなってるのか、そりゃあ気になるので、とりあえず話を聞くことにした。


「別の世界から来た方は、なるべくこの世界への干渉を抑えるため、記憶をとるか、姿をとるか、どちらかを選ぶことになります。今回は、記憶が大切なので、姿の方をそれっぽく変えさせてもらいました」

「ミ~、ミ~~、ミ~。ミ~~~(それっぽく、というのが気になりますが、分かりました。それであの魔法陣からアライグマの姿で出てきたんですね)」

「そうです。さすが真白家のご長女」

 なんだ、やっぱり全部知っていてワタシを選んだってこと。仕方ない。魔女一族の長女として、キッチリお聞きしましょう。

「テンチョーさんには、すぐに魔法の王国へお連れするように、あらかじめお願いしておきました」

「ミ~?(じゃあ勇者って?)」

「まんざら間違っていません。遠いご先祖が勇者だったとか、なかったとか…」

「ミ~?(なかったとか?)」

「そんな感じで。防具もマシロさんからお借りして…。とにかく、魔法使いの方がカッコイイじゃないですか。それで、師匠に弟子入りして色々教えてもらってるんです」

「そうそう。時間があればコインランドで、魔法の練習。しかもどんどんヤバくなってて」

「もう。マコちゃん、見てた?」

「これこれ、マリさんがついてこれないみたいですよ」

「ミ、ミー。ミ~~。ミ~(あ~、大丈夫です。マシロさんから借りた真っ白防具ね。かえってすっきりし始めました)」

「魔法の王国では、国王陛下はじめ皆さんにもお願いしてあったので、勇者様とタスカル君ということで初めてのお客様としてご対応をして頂きました」

「ミー。ミ~~(そうですか。みなさんもグルだったんですね)」

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