top of page

魔法の王国コインランド 第四周 その16 そうだったのか(!!!!!!)


「それにしても、どこまでが演技で地なのか、すごかったです」

「ミ。ミ~…。ミ~~…(そうそう。あれが演技って…。本当のビビリかと思って…)」

 マコさんに言われ、確かにすっかり騙され、何度も頭突きしてたことを思い出した。

「もう、マリさん。もちろん全部演技ですよ。ビビリとかそういうことって…」

「テンチョー、テンチョー。魔王が後ろに…」

「エ、エ~」

 テンチョーは、マシロおばあさんに言われ、慌てて後ろを振り返ると、ワタシを前に差し出す。

「も、もう。師匠、何言ってるんですか~。魔王って、そんなわけないでしょ」

「マリさん。ということです」

「ミ。ミ~~(了解です。ほぼ地だったということですね)」

「まったく、もう。師匠にはかないません。そうです、そうです。タスカル君の頭突きで、ほぼ痔です。じゃなくて、ほぼ地ですって。それに、結構忘れてることも多かったので、タスカル君をダシに色々勉強させてもらってました」

「ミ~、ミ~…ミ(でも最後の方は、覚醒かと思ってたけど…あれは)」

「最後はもう、何が本当なんだか分からなくなって、ついつい。みなさんもお別れモードだったし…」

「ミ…(お別れ…)」

 そうか、あれはそういうことか。テンチョーはいろいろとワタシを連れ回して挨拶していたけど。もう、これが最後ってみなさん分かっていて…。


「そうね、マリさん。あなたはもう十分に魔法の王国コインランドを記憶しました。あとは、あなたが戻ってそれを伝えてちょうだい」

「そうそう。国王陛下に王妃様、エリザベス殿下にキャサリン殿下に王子さまたち王族の方々はもちろん、ホワイト兄妹やスニーカー姉弟、リョーさん、バケツ君やHOTさんたちみんなも、本当にさみしがってたから」

Comments


Commenting on this post isn't available anymore. Contact the site owner for more info.
bottom of page