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魔法の王国コインランド 第四周 その7 ワゴンさんも「安心」って?(1)


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「そっか、こっちの洗濯もそろそろか。賢者様、バケツ君、次へ行ってよろしいですかな」

「はいはい。では、白魔女の両殿下のもとへ行こうか」

「タスカル君、ちゃんとお礼言っておいてね。では~」

 なんだかいい調子の勇者は、軽いステップで両殿下の元へ。ま、これは一発かまされるパターンね。

「ミー、ミー、ミ~、ミ~~。ミ~~(ジョンさん、ジェーンさん、勇者はあんなんですが、ここでは洗濯が本当に安心なんですね。いろいろありがとうございました)」

「いえいえ、タスカル君に会えて本当によかったです」

「私も~。グッドラックタスカル君」

「ミ~(ではまた~)」

「ピ~」

 また終了の音。これは勇者の洗濯が終わったってことね。

 なんとなく、ちょっと感傷的になってしまったけど…。とにかく、急げ急げ。


「えっと、このロープは両端部分だけ外すんだったわね」

「そうそう。真ん中だけ結んだままにしておくんだって」

 両殿下のところへ着くと、マシロさんとマコさんは、敷き布団の洗い方の掲示を見ながら確認している。どうやら、乾燥する前に、3本で巻いていたロープの両端2本を外すみたい。

 勇者は、その二人をボ~ッと見ている。早く取り出さないとキャス殿下にチクチク言われそうだけど。

「リズ殿下、ありがとうございました。勇者様、ではまた」

「あ、タスカル君。また後でね~」

 マシロさんは真ん中だけ縛られた敷き布団と他の洗濯物をワゴンさんに乗せ、乾燥へ向かった。

 マコさんと一緒に大型乾燥へ向かう背中を見ながら、立ち上がりちょっと手を振る。アライグマの身体はなかなか器用ね。

「ミ~、ミ~、ミ~~(それにしても、ワゴンさんは、あれだけの大物も載るんですね)」

「ホ~」

「そうそう。それそれ」

「え?どれどれ?」

 勇者は、早く取り出さないとまずいことに気がついたけど、こっちのことも気になるみたい。

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