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魔法の王国コインランド 第四周 その5 王国の「安心」って?(1)


「そっか、今日は勇者様とタスカル君も一緒か」

 バケツ君は、ワタシたちに気づいて振り向いた。

「そう。コロモガエル様と一緒にやってきました」

「そうだよねぇ。ここにも、ハーレ、ルーヤ、が聞こえてた」

「ホ~」

「そうですか。勇者様、今日も賢者様からお話があるみたい」

「ほ~」

「ミ~(マネするんやない)」

「勇者様、チッチッチ。賢者様には通じないよ。バラされるよ」

「すいません、すいません。バラさないでください。どれだか分かりませんが」

「ミ…。ミ~(ハァ…。そろそろお話を)」

 マシロさんと、マコさんも、さすがに呆れて笑っている。勇者すでになじみ過ぎ?


「ホ~」

「えっと。今日のテーマは「安心」だって」

「そっか。安心しました」

「勇者様、バラすよ」

「ミ~(病気か)」

「すんません。安心というと、確かにこのグリーンコーナーは、緑に囲まれていて、安心という感じはします」

 勇者は殊勝な感じで、あたりを見回し答えている。

「いや、いきなりいい線。そう、緑色は目にやさしいので、安心する色みたい」

「やっぱり。それに、こうやって洗濯物から距離を置いているので、色んな人の視線が気にならず休めるというのも安心ですね」

「ミ~?(いきなり覚醒モード?)」

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