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魔法の王国コインランド 第四周 その4 スニーカー姉弟との挨拶?


「タスカル君、ついでだから靴も洗おうかなって」

「ミ~(なんだスニーカー姉弟ね)」

 それなら先にと歩き出し、勇者は後をついてきた。

「やあ、タスカル君。猛ってる?」

「タスカル君、お元気ですか」

 ワタシを見つけて、スニーカー姉弟は声をかけてきた。猛ってるって…相変わらずお姉さんは熱い。

「いや、ちょっと近くに来たので挨拶しておこうと思いまして」

「もう、なんだか律儀じゃない。そうね、そうかもね。タスカル君にも挨拶したかったし、ちょうどよかった」

「そうですね。珍しいお客様ですからね。よく来てくださいました。タスカル君」

「ミ~(なんだか照れるけど)」

 それにしても珍しいって。そういえば、この王国でも住人の方は何人か見かけたし、来るたびに増えている感じだけど、同じようなアライグマとかそういうのはいなかったみたい。スターウォーズっぽくいろんな種族がいるってわけじゃないようね。


「タスカル君、とりあえず挨拶させてもらったから、行こうか」

「ミ~?(靴の洗濯は?)」

「じゃあ、お二人、またよろしくお願いします」

「ミ~、ミー(えっと…お二人、お世話さまです)」

 勇者は靴の洗濯と言いながら、挨拶だけして行ってしまった。今回の勇者はなんか変な感じ…。

 それにしても、弟のウォッシュさんは相変わらず優しい。それにお姉さんのドライさんは、べらんめいだけど、実際はあったかくて頼りになる感じ。よくわからないけど、挨拶しておいてよかった。


「ミ~(やっと追いついた)」

「これは、これは、バケツ君と賢者様も」

 グリーンコーナーへ着くと、マシロさんとマコさんは、何かバケツ君と話しているようだった。

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