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魔法の王国コインランド 第三周 その7 王国の秘密(7)


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「左…確かにホワイトさんや両殿下などみなさんが見渡せます」

「そうそう」

 勇者、リハビリ中…

「右…は、あれです、グリーンコーナー。バケツ君や賢者様がいらっしゃる」

「そう。ということは…」

「ということは…よく見て渡れ」

 何かがずっこけた、しかもひんやりとした空気感があたりを支配した…。

「ミ~(横断歩道か~)」

 確かに、左見たし、右も見たけども。無意識に受けを狙う体質?


「う~ん、渡らずに、まずは深呼吸して落ち着いて。じゃあ、別じゃなくて一緒だとどう?」

「ミ~~~?(それは洗濯や乾燥する場所で待っているということですか?)」

「そうそう、洗濯や乾燥の目の前で待っているということだね」

「そうか。落ち着かない。自分も、他の人も」

「それはどうして?」

「どうして?それは、アレです。タスカル君教えてあげて」

「ミ~(こっちにフルんやない~)」


「それは、自分の洗濯物を見られたり見たりすることがちょっと…ということですね、勇者様」

 急に女の子の声。マコさんが運動靴の乾燥から戻って、側で聞いていたみたい。確かに、まどろっこしいって感じだもんね。

「そ、そうですよ。もし自分が洗濯物を入れたり出したり畳んだりしている前に他の人が待っていると、お互いきまずい感じ。絶対しますよ」

「で、ここはどう?」

「それがない。つまりそれが、左と右に分かれている理由…ですね」

「そうなんですね。なんとなく待ちやすいって思っていたけど。そうですね、言われてみるとそーなんだーって、今思いました」

 常連のマコさんにも自然に感じられるほどのさりげなさってことね。

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