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魔法の王国コインランド 第三周 その7 王国の秘密(4)


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「その通り。テーブルの配置ということが、この王国で快適に過ごして頂く工夫のひとつ」

「ということは、まだある、ということですね」

 勇者のうれしそうな顔が、相変わらず頭突きをうずかせる。

「それは、もう少し広く見て頂く必要があるみたい」

「ホ~」

 賢者様は、羽を広げて飛び立つと、ホワイト兄妹から両殿下そして王子様と回ってまたテーブルの上に舞い降りた。


「だって」

「そりゃ、ないよ、バケツ君」

「ははは。そりゃないかな。では、賢者様はすぐに戻ってきた感じではなかった?」

「そうね、なんか早かった」

「ミ~(早いということは動線が短い)」

「そうそう。これも距離の問題。位置の問題でもあるけど」

「距離ですか。位置も。う~ん」

 勇者がニコニコし出している。フリーズ近し…。


「洗濯したものを、次に乾燥した?」

「そうですね。前回ジェーンにお願いしたものを、イッピ王子に乾燥をお願いしました。そうか、その間がすぐだった。ワゴンさんに運んでもらったけど」

「それが距離と位置。洗濯から乾燥はどうしても洗濯物を運ばないといけない。その時間をなるべく短くする方が快適だよね。なので、洗濯をされるホワイトさんや両殿下は、乾燥をされる王子様や両陛下に対して90°の位置におられる」

「お~、そうか。横にまっすぐ並ばれていると、ずいぶんと長く歩かないといけないかもです」

「もちろん、向かい合って位置されればもっと近くなるけど、この場合は別の問題もあるから」

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