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魔法の王国コインランド 第三周 その7 王国の秘密(3)



「へ?特に不便がない、というところですか」

「つまり、この王国には不便を感じないようないくつかの工夫があって、そのおかげで当たり前のように過ごせている、ということ」

「なんとなく、わかる。この場所で、ということなら、このテーブルもそうですよね」

 マコさんは、テーブルの上で羽を動かしている賢者様に話しかけた。

「そうか、この距離か。確か、王子様がおっしゃっていた」

「ミ~(ちゃんと覚えていた)」

「そうそう。一つは乾燥したものを畳んで帰るためのこのテーブルが、ドライヤの魔法を使える方々と約1メートル程度に配置されている、ということ」

「それは聞いてました」

「でも、それだけ距離が近いと逆に問題ない?」

「う~ん、確かに、今のこのマコさんと私がいると、他の人は通れないかもしれません」

「そうそう、二人だとちょっと窮屈な感じね」

 実際は、勇者一人でも窮屈なんだけど。


「でも、間隔が広いと畳むためには、わざわざそこまで運ばないといけないし…」

「そっか、別に詰まっても他から回ってこれる」

「そうそれ。実際どう?イッピ王子から乾燥したものを取り出している人がいたときに、国王陛下で乾燥をしようとすると…」

「確かに、入口の方から迂回して、国王陛下のところにすぐ行けます。もっと言えば、どの方へも両方向から行けるみたいです」


 勇者は、2つのテーブルの配置を見ながら、感心している。確かに、マコさんに抱かれながらで良く見えるけど、本当に距離感と配置の妙、という感じ。住まいだと、回遊性に優れた物件というようなことを、アパートを探していたとき不動産屋さんが言っていた。それに似た感じで、行き止まりのない動線ということね。

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