魔法の王国コインランド 第三周 その6 謎の職人スニーカーさん(4)
- 麻呂明弘
- 2021年7月15日
- 読了時間: 2分

「そう。20分で100円よ」
ドライさんは、自分の番という感じで、張り切っている。まだなんだけど。
「なるほど~。これも雷の力で」
「そうそう、熱いから気をつけてね」
「やっぱりドライさんは、こう熱くなくっちゃね」
これも、マシロさんのドライさん転がし…?
「おう、あたぼうよ」
まさにカラッとした江戸っ子?という感じに熱いドライさん。でも、乾燥専門なら、それくらいじゃないといけないのかも。
洗っておけば自然にも乾くだろうけど、意外に中まで乾きにくかったりするから、明日に間に合わせるにはこれも助かる感じね。
「では、勇者様。私はいったん家に戻りますから。ドライさん、あとはマコがお願いしますので」
「わかったわ。またね」
「隊長、了解です」
マコさんは、ワタシを左で抱きながら、右手で敬礼。このお調子もの、ちょっとかわいいのよね。
「勇者様、グリーンコーナーでマコをお願いします」
「あ、はい。了解です。マ、マコさんをお預かりします」
またもドギマギの勇者。う~ん、尻に敷かれるタイプね。
「じゃあ、マコさん行きますか」
「は~い。タスカル君、先導お願いしま~す」
「ミ~(やっと降ろしてもらえた)」
軽いノリのマコさんと、別の意味で軽い勇者を従えるように、トコトコとグリーンコーナーへ向かう。
王子様の前は、あの全方位ガヤガヤがあるのでちょっと気が重いけど…。と思っていると、前から…。
「お久しぶり~」
同じようにトコトコと歩くオレンジの姿が近づいてきた。

























コメント