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魔法の王国コインランド 第三周 その6 謎の職人スニーカーさん(4)


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「そう。20分で100円よ」

 ドライさんは、自分の番という感じで、張り切っている。まだなんだけど。

「なるほど~。これも雷の力で」

「そうそう、熱いから気をつけてね」

「やっぱりドライさんは、こう熱くなくっちゃね」

 これも、マシロさんのドライさん転がし…?

「おう、あたぼうよ」

 まさにカラッとした江戸っ子?という感じに熱いドライさん。でも、乾燥専門なら、それくらいじゃないといけないのかも。

 洗っておけば自然にも乾くだろうけど、意外に中まで乾きにくかったりするから、明日に間に合わせるにはこれも助かる感じね。


「では、勇者様。私はいったん家に戻りますから。ドライさん、あとはマコがお願いしますので」

「わかったわ。またね」

「隊長、了解です」

 マコさんは、ワタシを左で抱きながら、右手で敬礼。このお調子もの、ちょっとかわいいのよね。

「勇者様、グリーンコーナーでマコをお願いします」

「あ、はい。了解です。マ、マコさんをお預かりします」

 またもドギマギの勇者。う~ん、尻に敷かれるタイプね。


「じゃあ、マコさん行きますか」

「は~い。タスカル君、先導お願いしま~す」

「ミ~(やっと降ろしてもらえた)」

 軽いノリのマコさんと、別の意味で軽い勇者を従えるように、トコトコとグリーンコーナーへ向かう。

 王子様の前は、あの全方位ガヤガヤがあるのでちょっと気が重いけど…。と思っていると、前から…。

「お久しぶり~」

 同じようにトコトコと歩くオレンジの姿が近づいてきた。

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