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魔法の王国コインランド 第三周 その6 謎の職人スニーカーさん(3)



「そうですね。では最初に持ってきた運動靴を洗います。中に忘れ物がないかどうかは、一目瞭然なので大丈夫。ではフタを閉めます」

「え、まだ入れてないですけど」

 確かに、マシロさんは何も入れずにフタをした。なんで?

「そうなんです。これはちょっとした作法といいますか。あらかじめ洗ってもらうということなんです」

「ということは、スプレー君をつかまえてこなくていいと…」

「ふふふ、そうですね。スプレー君は大丈夫です。このボタンを押すと水が入って洗われます」

 マシロさんが言うように、ボタンを押すと水が入って洗濯槽が動いている音がしている。

「なるほど。運動靴なんかは泥とかもついているかもなので、念入りにということですか」

「そうですね。とにかくいったん洗ってから入れてもらう、という作法になっています」

 30秒ほどして、洗いが終わった頃を見計らい、マシロさんはフタを開けると、タテ型の洗濯機のようなスタイルの洗濯槽の中へ、持ってきた運動靴をタテに置きフタを閉めた。マコさんに抱えられているので、よく見える。


「あとは、お金を入れてスタートです」

 マシロさんが、200円を投入口へ入れて、スタートボタンを押すと、ウォッシュさんの体は本格的に洗いに入っていった。

「なるほど~。雷の力ですか。中に巻かれたブラシのようなものがありましたが、あれでゴシゴシと」

「そうですね。よく汚れが落ちます。自分でやるのはなかなか大変ですから助かります」

 雷の力って、結局電気を取り出して動力にしているということだろうけど。お母さんも確かに、弟の運動靴洗うの大変ってぼやいていたから、これがあれば助かるんじゃないかな。

「そのあとが私ね」

「そうそう。終ったら、次は…。ちょっと失礼して」

 マシロさんは、ドライさんのガラスの扉を開けて中を見せてくれた。

「この棒に運動靴を通して入れたら、コインを入れてスタートボタンです」

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