魔法の王国コインランド 第三周 その4 水も洗剤も…エコエコ魔法って(2)
- 麻呂明弘
- 2021年7月7日
- 読了時間: 2分

「そうか、排水も天然由来成分が溶けているから、それもエコ」
「ミ~(しかも、溶けている量も少ないからエコ)」
「タスカル君、マネしないで」
「ミー(シャラップ)」
「まぁまぁ、お二人とも、すばらしい。そうです、排水はそもそもすすぎが1回だから少ない。そして、洗浄力が高い水だから洗剤の量も少ない。その洗剤や仕上剤も天然由来のエコ。これだけ揃うからエコエコ魔法と名付けられたのです」
「そうですね。この王国にとって、このアクアの魔法が本当に大切なのはよくわかりました」
エコエコ魔法という、魔法の1つかと思っていたけど、こう聞くとどうして魔法の王国の魔法使いがみんなこの魔法を使えるようになっているか、深く理解できる気がする。勇者も神妙な顔。これを見ると、頭突きがうずくのは。性格悪い?ワタシ。
「この魔法のおかげで、ワタシたちも実は大変助かってるんです」
「魔法に助けられていると」
「ご覧のようにこの洗濯は全力を使わないといけない動きがありまして」
「ミ~(脱水の回転とか)」
「そう。ワタシたちもできればすすぎも2回よりも1回ですむ方が助かるんです」
「なるほど。さぼりたいのは私だけではないんですね。痛~」
「ミ~(一緒にしなさんな~)」
これはもう、溜めておいたジャンプ頭突き炸裂しかない。
「もう。わかった、わかった。エコということでいえば、ムダな力を使わずに、しかも時間も短縮できるから、それがエコということですね」
「ミ~(わかってるじゃない)」
結局、魔法使いのみなさんの動力はどうなっているのかだけど…。洗濯機に置き換えれば30分以上必要な洗濯時間が20分程度に短縮なら、電気の使用も2/3で済む。節電という風に置き換えてもエコということね。
勇者も最後はちゃんとしめてくれて、頭突きのかいもあったみたい。

























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