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魔法の王国コインランド 第三周 その3 洗濯物を入れる前には(2)



「そうなんですか。それは正しいです」

「そうね。洗濯物を入れないうちに、慌ててお金を投入して始まってしまうことがあるからね」

「やっぱりそうなんですかぁ。おっちょこちょいなので、そればっかり頭にあって」

「まぁまぁ勇者様。そんなご謙遜を。でも、大切なことなので、先に洗濯物をお願いしますね」

 勇者が挽回。腐っても勇者?ちょっと失礼か。再度、ゴメン勇者。


「では失礼して」

 勇者は、べスのお腹のドラムの中に少し頭を突っ込むと中を確認。それから手に持ったスプレー君を中に3~4回噴射した。

「中は大丈夫でした。でも、やっぱり忘れ物はあるんですか」

「そうね、ジェーンが言ってたみたいだけど、洗濯だけの場合はドラムの上にくっついていることもあるし。ワタシたちも自分のお腹の中はよくわからないから」

「忘れ物を見つけた場合は、奥のホワイトテーブルの上にある入れ物にお願いします」

 アライグマのボヤけた目では遠くは見えないが、どうやら遠い方のテーブルには専用の入れ物があるみたい。


「では、洗濯物を入れて、次はお金ですね」

「そうそう。今日はおまかせ魔法の方でいいのね」

「と、言いますと」

「そうですね。おまかせではなく、大物の洗濯だけのこともあるので、それを最初に決める必要があるんです」

「おまかせ魔法ではない場合は、押すところがあるでしょ。上の方ね」

「なるほど。どちらか選べるようになってます」

「そう、何も言わないとおまかせ魔法になってるから、そうでないときは大物洗濯の方を押しておく必要があるの」

「そうなんです。ワタシたちには温度設定のボタンがないので、お金を入れて頂くと、そのまま始めるようになっているんです」

「なんと。やっぱりそうなんですか。洗濯物を入れる前にお金を入れると始まってしまう。やっぱりそうなんですね。お聞きしておいてよかったです」

「ミ~~(親切だけどちょっと注意が必要ね)」

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