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魔法の王国コインランド 第二周 その2 ホワイト兄妹の洗濯(4)


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「今回はもう少し詳しく説明します」

 兄のジョンは、なんとなく聞いていたアクアの魔法や水の秘密を、ちゃんと説明してくれるよう。

「ミー(それは聞きたい)」

 アライグマの身体を活かし、勇者の背中に飛びつくと、身軽な感じで頭の上に駆け上って、身を乗り出した。


「この洗濯に使われる水は、アクアの魔法でその粒子を小さくしているんです」

「なるほど~。で、それがなにか」

「ミ~~(わかってないんか~い)」

「つまり、小さい粒子が衣類の繊維の中に入り込んで汚れを落とす」

「なるほど~。で、それがなにか」

「ミ~(ちょっとは自分で考えて)」

「はは、そうですよね。この魔法の水は、水自体が洗浄力を高められているので…」

「ミ~(洗剤が少なくて済む)」

「タスカル君、またお腹が空いたのか。ちょっと待ってて」

「その通りです。洗剤が少なくて済むから、すすぎが1回でも洗剤が残らない」

「な、なるほど~。わかったかい、タスカル君」

「ミー(はいはい)」

「続きは、ご自分のお洗濯をしてからではいかがですか」

 ジョンは、すっかり忘れられている勇者の洗濯物が気になっていたみたい。


「そうか、そうでした。お兄さんは使われているので。では、失礼して」

 そう言いながら勇者は、隣のジェーンのお腹のフタを開け、ドラムに洗濯物を入れようとしたら…。

「いや~ん、まだ、ダ・メ…」

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