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魔法の王国コインランド 第二周 その2 ホワイト兄妹の洗濯(2)


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「ははは。ごめんごめん。冗談だから大丈夫。20分で終らせるには、これくらい激しくやらないとね」

「そうなんですか。洗濯は20分で終ってしまうんですか」

「そう、注水の時間は沸かす水の温度で違うけど、それを除けば、だいたい20分ね」

「ミ~(それ前回聞いたやろ)」

「そういえば。タスカル君は一日中やっても終わらないのにスゴイって、この前驚いたんだった」

「ミ~、ミ、ミ!(そんなら手伝え、ってゆーか、一日中!)」

 この前は何時間もと言っていたはず。でもほんとは一日中?スゴイことになってた、ワタシ。


「そういえば何日分と聞きましたけど、たしかに結構たくさん入ってる感じですね」

「容量としては14kgってゆーのかな。あと、ヨコ型なので結構上まで入れてもらった方が、洗濯物同士がお互いを洗い合って良く汚れが落ちるの」

「そんなもんですか、ヨコ型。へぇ~」

「ミ、ミ~(そうか、なるほど~)」

 勇者はピンときていない。なにしろ、家庭用のタテ型を知らないんだから。でもこの説明は、知ってるとおもわずうなる。この前テレビでやってたのがこれだった。タテ型は上まで目一杯入れてしまうと、洗濯物がうまく回転しないので汚れ落ちが悪いらしい。なので容量の5割~7割程度が適量ってゆーから、7kgなら結局5kg程度しか洗えない…。ためちゃうとホント1回で終らないから大変だった。


「でも、考えてみると、やっぱり20分って早くないですか。ちょっと心配な気が…」

「ミー、ミ~~…(一応この前、それがエコエコ魔法だって聞いたけどね…)」

「そうね。私もちょっと心配」

「こるぅぁぁ、ジィェ~ン」

 兄のジョンがジェーンの軽口にたまらず口を挟む。そう言えばあんなに激しかったお腹の回転もだいぶゆるやかになっていた。

「ははは、ごめんごめん。それは大丈夫。20分の秘密や、エコエコ魔法は兄貴がちゃんと説明してくれるって。なんせ言いたがりだから」

「こ、こ、こるぁ~」

 まだ回転の残る状態で、震えるジョンの声が響いた。

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